椅子はなぜ重要か

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Q高齢期の生活には椅子が重要、寝たきりも防げるとしていますが、本当でしょうか。こうした椅子は相当高価にも思えますが。
A皆さんご存知のように、足腰が弱ったときには椅子の生活は本当に楽です。またベッドで長く横になっていると、体力、筋力も、内臓機能までどんどん衰えてしまいます。床ずれができたり、時には痴呆症が進行する場合もあります。こうした状態を防ぐために、ベッドから起きて座ることで、一日の生活にリズムができ、回復の意欲も起こります。自分に合う椅子があれば、寝たきりはかなり防げるでしょう。
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日本では床に座る生活様式が一般的だったので、和洋折衷といわれる今の住まいのなかで、椅子にあまり関心を払ってこなかったように思えます。そこで、身体機能が低下したとき、ベッドと車椅子以外の生活が意識の外になってしまい、ベッドで長く過ごし、「寝たきり」につながっています。何度も指摘したようにベッドはあくまで寝る場所で、生活する場所ではありません。できるだけ、昼間はベッドから離れて暮らすように、自分に合った座り心地のよい椅子を用意してください。ゆったりした座りよい椅子は、元気なときでも快適です。椅子は長期間、そして長時間使うものです。よいものを選んでください。値段の安さとか、デザイン性だけを優先した座り心地の悪い椅子では、腰を痛めることになりかねません。1脚で15万円と考えると高く感じるかもしれませんが、20年使うと考えると、年間7,500円です。対費用効果で物ごとは判断してください。お勧めの食卓用の椅子は5万円程度、背もたれのある大きな椅子でも10万~15万円ほどです。老後の備えの必需品として、ぜひ計上しておきましょう。
ところで、高齢者が使いやすい椅子のタイプは、大きく三つに分類できます。
A元気なときから、足腰が弱ったときでも使いやすいタイプ
B障害が若干あるときに状態に合わせて選ぶタイプ
C障害の程度が重く、その状態に合わせてあつらえるタイプ
AとBはそれぞれ背もたれつき、ウイングつき、座面の広さ・硬さ、肘乗せの有無、リクライニングできる、立ち上がりの動作をサポートしてくれるなどの機能や、体の状態に合わせて調節できるものなどがあり、組み合わせも様々です。どんなものが適当か、状態を考えて選んでください。
なお、Cの障害がひどく、体の一部のまひがひどい
ときなどは、こうした状態に合わせて椅子をあつらえることのできる工房があります。全国にネットワーク組織がありますので、必要なときは、近くの県や市の総合福祉センターなどに問い合わせてください。