手すりはいつ、どこに

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Q手すりはなぜ、始めからつけておいてはいけないのでしょう。
Aだれでも、年とともに身体機能は低下しますが、個人によってその時期や程度は相当違います。また、体の状態は病気の種類によって様々な影響を受けます。同じ人でも時間の経過とともに、その必要性は変化します。このため手すりは、本当に必要になってから必要な場所に取りつけなくては、使えません。
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手すりには、一般に知られている「立ち上がりを助ける」「歩行時の支え」のほかにも「ドアを開けるときの不安定な動作を安定させる」など、使う状態や場所によっていろいろな役割があります。なにより、体の状態によって必要とする場所が変わってきます。例えば、まひが右か左かで、手すりの位置は異なるし、リウマチなどでは手すりの形状が丸形ではなく、上面が平らのものが必要になることがあります。同じ人でも、機能がより低下すると、手すりの位置は違ってきます。こうしたことから、必要となったときに使えるものを設置するほうが、手すりの役割をきちんと果たせます。もし、重いまひなどがある場合には、手すりの設置はリハビリの専門家(理学療法士、作業療法士)に相談してください。体の機能を回復させながら、自立生活ができるように、設置箇所や形状をアドバイスしてくれます。一般の住宅を設計してきた設計士や工務店などでは、こうした身体状況に合わせ、手すりを設置するといった知識は、まだまだ十分ではありません。高齢者の住まいとは「手すりをつける」ことだという単純な理解から、不要な所につけられた手すりがけがの原因にもなっています。注意しましょう。
一般的に手すりが必要と思われる場所
手すりを取りつけるときは、体の状態と、使う場所でどのような動作に対する補助が必要か、よく確認し、それぞれ適した位置や形状を考えましょう。
※階段の手すりは最初からつけておいたほうがよいでしょう。家族全員が必要と感じている場所です。上り下りで利き腕側が異なるため、手すりはなるべく階段の両側に設置するようにします。
家具やテーブルの利用
安定した家具やテーブルを上手に配置すると、手すり代わりに伝い歩きができます。
歩行器の利用
体の状態にもよりますが、一般的には歩行の補助には手すりではなく歩行器を使うほうがよいでしょう。なぜなら、廊下などで手すりを支えに伝い歩きするには、両側に手すりが必要になり、広い面積が必要です。扉などがあると手すりをつけることはできないので、こうした所は歩けません。これに対して、歩行器は使えるスペースさえ確保してあればどこにでも自由に移動できるので、自立した生活力職けられます。